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役の確率だけじゃ勝てない!? テキサスホールデムのいろいろな確率!
テキサスホールデムポーカーをやったことがある人なら必ず気になるのが、役が出現する確率だろう。特に奇跡という言葉の代名詞的存在のロイヤルストレートフラッシュの確率なんかは、気になる人も多いんじゃないか?
しかし、テキサスホールデムポーカーにおいて知っておくべき確率は実はそれ以外のところに隠されている。「テキサスホールデムポーカーは、結局のところ運勝負」なんてことは絶対にないんだ。
今回は、そんなテキサスホールデムポーカーにおいて知っておくべき確率を紹介する。
この記事を読んでわかることはこんなことだ。
テキサスホールデムポーカーのいろいろな確率を知れば、勝率も上がること間違いなしだ。
そして、「間違いなし」とは誇張して言ってるわけじゃない。
こんなに大風呂敷を広げるには訳がある。懐疑的な読者も、ぜひ読み進めてみてほしい。
【テキサスホールデムポーカーの確率】を教えよう…役の出現確率
テキサスホールデムポーカーのいろいろな確率。まずは役の出現確率からだ。
「OOの役を狙っているけど、役が成立する可能性がわからないからどれだけ大きく出たらいいのかわからない…」
テキサスホールデムポーカーをプレイしたことがある人なら、誰しも直面したことがある悩みだろう。確かにそれぞれの役の確率をみることは、アクションをするにあたり一つの指標になることは間違いない。
それでは実際に、それぞれの役の出現確率を見てみよう。
役 | フロップで完成する確率 | リバーまでに完成する確率 |
---|---|---|
ロイヤルフラッシュ | 0.00015% | 0.0032% |
ストレートフラッシュ | 0.0013% | 0.027% |
4カード | 0.024% | 0.16% |
フルハウス | 0.14% | 2.60% |
フラッシュ | 0.19% | 3.25% |
ストレート | 0.39% | 4.62% |
スリーカード | 2.11% | 4.83% |
ツーペア | 4.75% (3) | 23.50% (2) |
ワンペア | 42.43% (2) | 43.74% (1) |
ハイカード | 50.11% (1) | 17.41% (3) |
テキサスホールデムポーカーに通じたプレイヤーには説明するまでもないが、フロップとはテーブルにコミュニティカード(共通カード)が3枚置かれた状態のフェーズン、つまり2回目に賭けるフェーズ。
リバーは5枚置かれた状態の時のフェーズ、最後の賭けをするフェーズだな。
順当に予想していけば、弱い役から成立確率が低いと予想するだろう。実際にフロップでの出現確率は、最も弱い役から順番に確率が高いのがわかる。
意外なのはリバーでの役の確率だ。いわゆる役なしのハイカードの確率は全体で3位の約17%。ワンペアが最も高確率の約43.74%、次いでツーペアが約23.5%で2位につけている。
もしあなたがワンペアが揃った時点で積極的に勝負をしかけるプレイヤーなら、少し踏みとどまったほうがいいかもしれない。
むろん、コミュニティカードとして出現しているカードによっては、強く攻める姿勢を見せるのもいいだろう。しかしながら、5割近い確率で相手プレイヤーも同じ役を持っている。そして20%、つまり5人に1人はツーペアを持っていてもおかしくない。考え無しに飛び込むには、ワンペアは依然としてリスクのある役ということを覚えておこう。
【テキサスホールデムポーカーの確率】を教えよう…実はあまり重要ではない「役の出現確率」
テキサスホールデムポーカーの確率と聞くと、役の確率以外に何があるのかと疑問に思うかもしれない。
だが、本当に重要な確率はここからだ!
逆に言えば、先に紹介したフロップ・リバーで役が完成する確率を知ることはさほど重要ではない。
なぜなら実際のテキサスホールデムポーカーでは、ハンドやコミュニティカードに応じて確率が変動する。下の例を見てほしい。
この時点では役無しの状態なことがわかるだろう。
それではこの時、あなたが潜在的に作れる役は何種類あるだろうか?
そして、その役が出現する確率はどれだけあるだろうか?
まずは、♡がすでに4種類揃っていることに気がつくだろう。残りのコミュニティカード2枚のうち、少なくとも1枚が♡ならフラッシュが成立する。この場合、ゲーム終了時にフラッシュが成立する確率は約35%!
その一方で、先に挙げた表中のフラッシュの確率はというと…
役 | フロップで完成する確率 | リバーまでに完成する確率 |
---|---|---|
フラッシュ | 0.19% | 3.25% |
3.25%!!
この確率だけを頭に入れて「3.25%しか可能性がないフラッシュに望みを賭けるのはナンセンス」と、ゲームから降りてしまったら大損失の可能性。3分の1以上の確率で比較的強力な役フラッシュを作るチャンスを、みすみす逃しているのだ。
ということで、条件なしの役の出現確率ではなく、既に持っている各ハンドに応じての確率を知ることが勝率を高める秘訣なのである。
【テキサスホールデムポーカーの確率】を教えよう…ドローハンドから見る確率
それでは、本当に覚えておくべき確率とはどのようなものなのだろうか。
一つ目に覚えておくべき確率は、「ドローハンド」となった際の役が成立する確率だろう。これを覚えておけば、先に挙げた例のような状況下でも、数学的根拠に基づいたアクションをすることが可能となる。
【ドローハンドの役の成立確率を知れば、際どいハンドの時の判断基準がわかる】
まずはドローハンドの意味から説明しよう。
【ドローハンド: その時点では役は成立していないが、あと1・2枚で役が成立する可能性があるハンドのこと】
前項で挙げた例を今一度みてほしい。
現時点では役無しだが、残る2枚のコミュニティカードのうち、1枚が♡であればフラッシュが成立する手札だ。このようなあと1枚か2枚のカードで役が作れるハンドを総称して、ドローハンドと呼ぶ。
そして、今回の例のようにあと1枚の同一スーツが揃えばフラッシュが成立するようなドローハンドを、フラッシュドローと呼ぶ。
このように、ドローハンドの中でにもどの役がどのように揃うかによって名称が異なるんだ。最初は戸惑うかもしれないが、覚えると案外簡単だから安心してくれ。
それでは代表的なドローハンドの、役の出現確率を見てみよう。
ドローハンド | ターンで完成する確率 | リバーまでに完成する確率 |
---|---|---|
フラッシュドロー | 19.1% | 35% |
バックドアフラッシュドロー | –該当なし– | 4.2% |
オープンエンドストレートドロー(OESD) | 17% | 32% |
ガットショットストレートドロー | 8.5% | 17% |
ツーオーバー | 13% | 24% |
ワンオーバー | 7% | 13% |
以上がドローハンドの確率一覧だ。フロップの時点でフラッシュドローやオープンエンドストレートドロー(OESD)を引いた場合、いかに役が成立する確率が高いかがわかっただろう。
こういった確率を把握すれば、より実戦的な手掛かりとして活用することができるぞ。
しかしながら、こういったハンドの種類と確率を頭の中で常に結び付けておくのは慣れが必要だ。いきなり対プレイヤーとの実戦は…というプレイヤーは、オンラインカジノのビデオポーカーからプレイしてみるといいだろう。
コンピューターが相手のオンラインビデオポーカーなら、アクションの制限時間もなく、ゆっくり考えながらプレイすることができるぞ。練習用にはうってつけのゲームだ。
※オンラインビデオポーカーがイマイチなんのことかわからないプレイヤーは、この記事を要チェック→【結局カジノで何ができるの?ゲーム種類を分類してみた】
【テキサスホールデムポーカーの確率】を教えよう…ドローハンドの確率を知ってできること
では先に紹介したドローハンドから役が成立する確率をどのように活用すればいいのだろうか。
ここでは最も一般的に用いられる戦略の一つを紹介しよう。
【ポットオッズが役の成立確率より高い時はコール、低い時はフォールド】
そしてこの戦略を理解するのに重要なポイントが、下の点だ。
【同一状況が無限に回ってくることを想定してオッズを比較する】
まずは用語の説明からだ。ポットオッズとは、ポット、つまりテーブル全体の賭け額に対しての、自分がコールした場合の額の比率を指す。下の例を見てほしい。
この時の「テーブル全体の賭け額」: 「自分がコールする額」=100$:20$、つまり5:1がポットオッズである。
一方であなたのハンドはフラッシュドロー。リバーまでに同一スーツである♡を引くオッズは38:9≒4:1だ。念のために説明しておくと、38はデッキ上に残った同一スーツ以外のカード、9は同一カードの枚数だ。4枚引いたら1度は同一スーツが出る確率だな。
以上2点をまとめると、
ということになる。
例の状況に置き換えると、20$のコールを4回すれば(=80$の賭けをすれば)、1回は勝つ(100$の儲け)のである。
理論上の計算では、投資額の1.25倍は回収できることがわかるだろう。
むろん、これは勝ちが約束される戦略ではないが、同じ状況でコールし続けることによって、収支は1.25倍に限りなく近づくことになる。
このように、ハンドのオッズがポットオッズを上回っている時は長期的に見ればプラス収支となるので、コールをするべきなのである。
以上が代表的なドローハンドの確率を用いた戦略だ。ハンドに応じて使い分ければ、必ず勝率が上がる数学的な裏付けがあることがわかったはずだ。
【テキサスホールデムポーカーの確率】/総括
今回はテキサスホールデムの単純な役の成立確率から、ドローハンド時の確率、確率を使った戦略的な戦いまでを網羅した。
ポーカーは限られた数のカードで、限られたアクションができるゲームだ。もちろんどのカードが配られるかは運でしかないが、このように細かく確率を計算、記憶することによって、儲けの額を増やすことは可能だ。
勝ちたいのならば、出たとこ勝負をするのではなく、裏付けされたデータをもとにアクションを取ってほしいと切に願っているぞ。
最後になるが、こういった確率の記憶や戦略の実践は一朝一夕に身につくものではない。経験と練習が、データを脳裏にすりこませるのである。
経験の場が必要なビギナープレイヤーはぜひ、まずはオンラインカジノでプレイすることをお勧めする。オンラインカジノではビデオポーカーやライブポーカーなど、さまざまな種類のポーカーが遊べる。誰に急かされることもないから、練習にはうってつけだ。
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なお、テキサスホールデム以外の定番テーブルゲームにも興味がある人は【テーブルゲーム虎の巻】を読んでみるといい。
それでは、お互いの健闘を祈る。